竹中労 =著者
四六判/オンデマンド(ペーパーバック)/372P/本体2,260円/2021.10.15
……人は、無力だから群れるのではない。あべこべに、群れるから無力なのだ。(中略)
組織を持たぬということは、ただ孤立することではないのだ。人間は、ピラニアのように純粋ではあり得ない。だが、集団・組織に依拠するとき個的な戦闘力は減殺されるという摂理において、かれらと私たちの間に境界はない。警察・軍隊という巨大な暴力装置を有する国家権力に、せいぜいゲバ棒や鉄パイプで武装(?)した〝軍団〟が、どれほどの打撃をくわえ得るだろう?(本文より)
組織を頼らずペンの力のみで権力に対抗する竹中労のエネルギーはどこから来るのか? 自らの半生を紐解きながらルポライターとしての生き様を赤裸々に語る。